誰かを責めても状況は良くならないし、サービスの価値も、自分の価値も上がらない

誰かを責めても状況は良くならないし、サービスの価値も、自分の価値も上がらない

本日、ハウスマートはプロポクラウドという不動産仲介会社様向けのサービスを発表しました。

プロポクラウドの開発にあたっては、数多くの不動産仲介会社様にプロトタイプを使って頂き、色々な方々に意見を頂きました。

実際に1年以上の時間をかけ、プロトタイプの構想を練り、β版を使って頂き、改良に改良を重ねました。

そして、フィードバックをたくさん頂きました。

そのフィードバックの中には、私の感情を大きく揺さぶるものもたくさんありました。

フィードバックを受ける中で

「そんなことは大きな問題ではない」
「あなたに何が分かる」
「私の考えは間違っていない」
「口を出さないでもらいたい」
「私はあなたの何倍も悩み、考え、努力している」

と思うことが度々ありました。

サービスを作り上げる中でチームメンバーと多くの苦労を重ね、何度も何度も考え、ディスカッションをし、ようやくたどり着いたプロダクトだったので、カチンと来たのです。

今振り返ると、そのようなフィードバックは、殆どが当たっていたり、私自身の考えが及んでいないところを突き刺すフィードバックでした。

当たっていたからこそ、痛いところを突かれたからこそ、感情が揺さぶられたのです。

状況が苦しくなったり、上手くいかないことが続くと、誰かを責めたくなります。

「誰々にそんなことを言われたくない」
「誰々は何が大事か分かっていない」

今考えると、あのフィードバックをもっと素直に聞き入れていたら、もっと早く意思決定することができ、方向修正をすることが出来たと思います。

意固地になり、誰かを責めても、状況は良くならないのです。

その責めたい人がいなくなったら、いったいどうなってしまうのか想像すれば、すぐに分かります。

もしくは、その人の仕事を自分が代わりにやれるか、と考えてもいいでしょう。

誰かを責めても、状況も変わりませんし、サービスの価値も、自分の価値も変わりません。

自分が変わり、効果的に結果を変える方法を模索し、行動するしかないのです。

もちろん、すべての仕事を自分一人でやれる訳ではありません。

しかし出来る仕事の範囲を広げていくことで、スキルの幅が広がり、今やっている仕事の質も上がります。

仕事の範囲や、自分が効果を及ぼせる範囲を広げることで、他の人とのコラボレーションも増えていきます。

結果として、自らの人材としての価値も上がります。

「それは私の仕事ではない」「誰々が仕事をしない」と言い続けても、人材としての価値は上がらないでしょう。

状況を変えるためには、誰かを責めるのではなく、素直にフィードバックを受け入れること(一晩寝てからもう一度考えると、冷静に考えられたりします)、目の前の仕事の結果に集中すること、建設的なディスカッションをすることが重要だと、プロポクラウドのサービス開発を通じて学びました。