施策を依頼する人、施策を引き受ける人は、どちらも大きな責任を追っています。
ベンチャーは死んだら終わりです。
施策が失敗すれば、死に近づきます。
今回は1〜3ヶ月の施策にスコープを絞ってお話します。
施策を依頼する人の重さ
施策を依頼する人は、その施策が成功するかどうかに責任があります。
「依頼して終わり」は許されません。
- 施策を実施する背景と必要性を伝える
- 課題に対する仮説を伝える
- 具体的に何をどうやって行うかは、指示してはいけない(それでは依頼ではなく指示になってしまう)
- 施策の進捗に対して定期的(毎日〜週1)にレビューを行う
- 施策の実施内容について「なぜこの内容をやっているか」の理由を、定期的(毎日〜週1)に施策を引き受けた人に確認する
- その施策内容で欲しい結果が獲得出来るか、施策を引き受けた人の考え(どのタイミングで、どんなインパクトが、なぜ起きるのか、徹底的に深掘りする)を定期的(毎日〜週1)に確認する
- その施策内容で欲しい結果が獲得出来ないと施策を引き受けた人が考えている場合、どんなリカバリー施策を考えているのか、施策を引き受けた人に定期的(毎日〜週1)に確認する
- そのリカバリー施策で本当に欲しい結果が獲得出来るのか、施策を引き受けた人の考え(どのタイミングで、どんなインパクトが、なぜ起きるのか、徹底的に深掘りする)を定期的(毎日〜週1)に確認する
ポイントは、定期的に、徹底的にレビューして、率直にフィードバックすることです。
定期的なレビュー(毎日〜週1)が無ければ、施策は風化してしまいます。
施策全般について自らが深く考え、疑問点や、それでは達成出来ないと思ったら、率直にフィードバックしないといけません。
嫌われる勇気を持ち、愛を持って率直にフィードバックすることが絶対に必要です。
権限移譲を行い、任せた上で、レビューとフィードバックを行います。
施策を引き受ける人の重さ
施策を引き受けた人も、その施策が成功するかどうかに責任があります。
施策の成功なくしてビジネスインパクトは生まれないからです。
施策を実施する人は「どうやったら欲しい結果を獲得出来るか」を徹底的に考え、施策を実施する必要があります。
したたかに、朝も夜も施策について考え、幾重にも策を巡らす必要があります。
そして今実施している内容、考えている内容を、レビューしてもらいます。
フィードバックは率直なので、ムカつくことも多いと思います。
しかし施策の成功にはフィードバックは欠かせません。
「確かに」と思うことがあれば、フィードバックを元に自らの施策を練り直し、欲しい結果の獲得に全力を注ぐ必要があります。
施策を引き受ける人に必要なのは目標達成のために圧倒的に考えること、したたかに考えること、そしてEQと素直さです。
「素直さを失ったとき、逆境は卑屈を生み、順境は自惚れを生む」
この名言は、施策の実行についても同じことが言えます。
ビジネスにおける成長とは責任の重さが増えること
施策を依頼することも、引き受けることも、どちらも自らの成長にプラスの影響があります。
成長とは責任の重さが増えることです。
何らかのスキルや経験が増えたとしても、責任が増えければ、ビジネス的には価値は変わりません。
アウトプットの量と質を上げ、課題解決能力を増し、責任の重さが増えることが、ビジネスにおける成長と言えます。