勉強だけ出来てもまるでダメだが、勉強が出来ないと仕事が出来ないウザいオッサンになる

勉強だけ出来てもまるでダメだが、勉強が出来ないと仕事が出来ないウザいオッサンになる

ウチの会社では現在、宅建の猛勉強をしています。

宅建とは、不動産取引をする上で必須の資格のことで、営業マンは取得する必要があります。

社会人になると、学生の時と違い、一般的には勉強する量がガクンと減ることになります。

そこで勉強とは社会人にとってどのようなモノか、改めて考えてみました。

 

勉強とは異物を体の中に丸ごと入れ込むこと

昔何かの本で読んで妙に納得したのですが、「勉強とは異物を体の中に丸ごと入れ込むこと」だそうです。

これは言い得て妙で、何かを勉強する為には「よく分からんけど、とりあえず、これはこういうものだ」とモヤモヤしながら、一度飲み込む必要があります。

そして暫く勉強していくと「ああ、こういう風に考えればいいんだな」と分かってきて、その分野で勉強することが楽しくなっていきます。

最終的には、まだ解明されていない分野を研究したり、自分のやっていることに紐付けて考えたり出来るようになります。

この(1)とりあえず丸ごと飲み込む、(2)段々分かってくる、(3)勉強した内容を応用する・さらに研究する、という勉強のサイクルは、武道で言う「守破離」と同じだと思います。守破離とは、wikipediaによると下記のような意味です。

守破離 ー まずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まる。その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」。最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができる。-wikipediaより

受験勉強などは(1)とりあえず丸ごと飲み込む、(2)段々分かってくる、のサイクルまでで完結します。いわゆる勉強が得意な人というのは、この(1)〜(2)のサイクルを抵抗感なく楽しめる人のことを言うのだと思います。

勉強した内容を仕事に使ったり、大学や研究室で研究するようになると(3)勉強した内容を応用する・さらに研究する、というステップになります。

 

我が強かったり、ものぐさだと勉強しない

年を取ってくると、どんどん勉強が苦手になってきます。

子供の頃に比べて集中力が散漫になりますし、ある程度知識があると、(1)とりあえず丸ごと飲み込む、という事に対するハードルが高くなってしまうからです。

いわゆる勉強が苦手な人も、(1)とりあえず丸ごと飲み込む、という事に抵抗感がある人が多いような気がします。

「なんで俺がそんな事勉強しないといけないのだ」

「勉強しなくても仕事は出来る」

「そんな良くわからんモノ、勉強出来るか」

といった具合です。

一方社会人の場合、すでに特定の分野である程度知識があるので、若い内はその知識の応用で大抵のことは何とか出来るのも事実です。

会社の仕事も反復が多いので、あえて新しい知識を勉強しないで済むことも多いと思います。

事実、勉強は出来ないが、成功しているように見える人もたまにいます。

しかしこれからの時代、勉強をしないことは致命的な欠点になると思います。

 

ゲームのルールがどんどん変わる時代に勉強は必須

何故かというと、今の世の中はどんどん「ゲームのルールが変わる世の中」だからです。

今月まで正しかったことが、来月には全く間違っている、という状況が起こり得るわけです。

中世の世の中では馬を沢山持っている事が運送力の肝でしたが、近代では自動車に置き換わりました。馬をいくら持っていても、プラスどころかマイナスになってしまう訳です。

これまでは数十年〜数年単位でしか変わらなかった物事が、新しい技術によって一瞬にして前提条件が変わってしまうのです(2017年9月に公開される次世代iOSでiPhoneとiPadがAR機能に対応するように!)。

こうなると、勉強をしないという事はプラスにならないどころか、マイナスの要素になります。もし勉強をしない人間がマネジメントの立場にいると、間違った前提を部下に強要するようになるからです。

 

ウザいオッサンにならない為に

今までの世の中は、ある意味勉強をしないことが肯定される世の中でした。

マネジメントとは、自分のコピーをたくさん作る事。そして、マネージャーの持っているノウハウで生産管理をすることでした。

だからこそ、偉いオッサンは仕事もしないで偉そうな顔をしていれた訳です。

「俺が若い頃は〜」から始まるフレーズは、良く聞いたことがある人も多いと思います。

しかしゲームの前提条件がバンバン変わる世の中になると、経験を積んでいるという事自体が悪癖になる可能性もあります。

今までは「また始まったよ」ぐらいに思っておけば良かった上司の武勇伝が、とんだミスリーディングを起こす材料になりえるのです。

もちろん、チームで生産性をあげる方法であったり、コミニケーションスキルや個人のメンタルは、年齢や経験が大きく作用する分野であることは間違いないでしょう。

しかしこれからの時代、単に経験から得るものだけでなく、異物をどれだけ早いスピードで自分のものと出来るかが勝負のキモとなってきます。

世の中で成功している経営者は、驚くほど沢山の本を読むといいます。

ソフトバンクの孫社長は、社内の誰よりも、最新技術に詳しいといいます。

経験に引きづられ、その上にあぐらをかくのではなく、貪欲に新しい知識を勉強していくスキルが、今後大事になっていくのではないでしょうか。

 

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