最近実感しているのが、プランを見れば「失敗するかどうか」は、ほぼ分かるということです。
多くのプランや計画は、当初の計画を上回って、上手くいくことは殆どありません。
やっているうちに見えていなかったハードルや課題が途中で見つかり、期待していたような成果は上げられません。
理想を掲げるのは簡単ですが、ビジネスには「成長」と「利益」が必要であり(成長しない企業からは人が離れ、利益が少ない会社は存続出来ない)、他の会社がその理想を実現出来ないのは「なんらかの理由」があるからです。
なんらかの理由を、自分のチーム、自分の会社だけが、なんの工夫や仕掛けもなしに、超えられるはずがありません。
自分の作ったプランや、他の人が作ったプランを見ると、成功するプランというのは
- 圧倒的当事者意識を持った責任者が一人いて
- 企画書があり
- 目的が明確に決まっており
- 競合にいかに勝つかが明確で
- 目的を達成するための数値目標が明確で
- 数値目標がKPIに分解されており
- 実行すること、KPIのタイムラインが決まっており
- KPIの計測方法が定まっており
- 想定されるハードルとそれを乗り越える方法が練りこまれており
- リカバリープランが考えられており
- 定例MTGが設定されている
というような特徴があります。
一方で、失敗するプランや実現されないプランは
- 当事者意識がない(立案者がプランの責任者ではない、もしくは当事者意識がない)
- そもそも企画書になっていない(口頭ベースだけ)
- プラン作成に全然時間がかけられていない(やっつけ)
- 競合のことを調べていない(夢想)
- 目的はあるが数値目標が決まっていない(数値がない)
- 実行することのタイムラインがない(スケジュールがない)
- ハードルやリカバリープランが想定されていない(いきあたりばったり)
- 定例MTGが設定されていない(モニタリング不足)
- KPIの計測方法が考えられていない(認識出来ない)
- リソースが考慮されていない(非現実)
- 現状の数字を把握していない(無理)
- 撤退ラインが決められていない(無駄)
などの特徴があります。
プランが適当であれば、その計画もチームも、確実に失敗します。
本当に当人がプランや仕事にコミットしているのであれば、プランは熱を持ち、細部まで考えられ、用意周到に要素分解されているはずです。
プランは多くの人を巻き込むものです。
プランが用意周到に考えられ、練り込まれたものであれば、プランに関わる人がみな幸せになります。